28Feb
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皆さんは、”冷える”という言葉を聞くとどのようなイメージがありますか?
私は西欧医学に通じて仕事をしていますが、東洋医学では昔から『冷えは万病の元』と言われてきました。
『体が冷えるということは、色々な病気にかかるリスクが上がる』という言い伝えです。
実際、昔に比べ体が冷えている、つまり”低体温”の現代人が増えています。
しかし、今まで西欧医学では”冷える”ことによる人体への悪影響は軽視されていたように思います。
最近では、免疫学の世界的権威である阿保 徹先生が様々な病気にかかる原因は『低体温による免疫力の低下である』と提唱しています。
そこで、今回は
【”低体温とは何か?”核心温度を上げる方法・改善する方法】
などをご紹介していきたいと思います。
☑低体温とは?
では、まず初めに”低体温とは何か?”ということについてご説明したいと思います。
諸説ありますが、日本人の平均は36.5℃~36.8℃と言われており、極端な話でいうと『低体温=36.5℃以下』を指しますが、未だ低体温という医学的な定義が確立されていないため、一般的な境界線としては36℃以下が低体温と言われます。
昔は女性に多かった低体温ですが、最近は男性や子供までも低体温になる傾向があり、一つの社会問題に発展しつつあります。
低体温は、日ごろの体調をはじめ健康に深く関係しているため、現在体温が36℃以下の方は真剣に低体温を改善する努力をすべきです。
☑体温調節には中枢神経・自律神経が関与している
次に体の体温調節機能についてみていきましょう。
人間には生まれながらに体温を調節する機能が備わっており、外気温が変化したとしても体温を一定に保つことができ、恒温動物ならではの特徴を持っているといえます。
その体温調節機能を制御しているのは、視床下部にある体温調節中枢です。
その体温調節中枢が自律神経と言われる交感神経と副交感神経に働きかけ、体温を上昇させたり、低下させたりすることができます。
交感神経(緊張状態)と副交感神経(リラックス状態)は拮抗関係にあり、自律神経が正常に機能していると体温は正常値である36.5℃~36.8℃に保たれます。
最近では、交感神経が優位になり緊張状態になってしまうことが、低体温に繋がることが報告されています。
忙しくしていたり、悩み事やストレスを抱えていたり、スポーツをし過ぎている人などは日ごろから緊張状態が長く場合、体が慢性的に疲労してしまい、その結果低体温になってしまいます。
そういう方は、日常にリラックスできる時間を設けたり、心と身体を休める習慣を身に付けることが必要です。
☑低体温は痩せにくく病気にかかりやすい?
最近、低体温になってしまうと痩せにくく病気にかかりやすくなってしまうことが判明しました。
具体的には、平均体温から1℃低下すると以下の2つのデメリットがあります。
〇免疫力30%低下
↳免疫力とは、ずばり”白血球”を指します。
白血球は、好中球、リンパ球、マクロファージ、好酸球、好塩基球などの総称で白血球は、菌やウィルスなどの外敵から身を守ってくれています。
交感神経が優位になってしまうと、白血球の約半数を占めるリンパ球が30%減少すると言われており、それ自体でも免疫力が低下するのですが、体温が1℃下がると血流が悪くなってしまい、免疫機能が正常に働かなくなってしまいます。
〇代謝13%低下
↳体温が1℃低下すると血液の流れが悪くなってしまうことにより、細胞内のミトコンドリアが有酸素下でエネルギーを作る機能が低下してしまいます。
ミトコンドリアが熱を作り出すことができなくなると、さらに血液の流れが悪くなってしまい基礎代謝が低下してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
➡低体温改善マニュアル■平熱36.5℃以下は低体温予備軍??
☑低体温を改善する方法とは?
最後に、低体温を改善するための方法をご紹介します。
低体温を改善するためには、”身体を冷やさない”というのが最も大切です。
そして、一番の熱産生器官である”筋肉を増やす”ことも重要になります。
以下に、低体温を改善するポイントをまとめておきますのでご参考に▼
①冷たい飲み物や食べ物を食べる回数を減らす(飲み物は常温 or HOT)
②おススメの入浴方法は交代浴(熱い湯と冷たい湯 or シャワーに交互に浸かることにより、血管の収縮と弛緩が繰り返され血流が改善する)
③体幹・下半身の筋トレをする(全身の筋肉の半分以上は下半身にあるため、体幹・下半身を鍛えることで効率よく筋肉を増やし、熱産生を上げる)
④冬は分厚い靴下、パッチ、腹巻などで身体を冷やさない(低体温の人は、暑がりが多く冬でも薄着の人が多い。特に冬はお腹や足が冷えるため冷やさないように注意)
⑤水分を摂り過ぎない(東洋医学では、『水毒』という言葉もあるくらいで、水分が多いと身体を冷やす原因になってしまうため、水分の摂り過ぎは注意)
⑥ストレスを溜めない、ストレスを発散する方法を見つける(慢性的にストレスが溜まっていると、常に緊張状態になってしまいます)
⑦運動しすぎない(運動は体温を上げる上で重要なのですが、運動のやり過ぎは緊張状態を作り出してしまうため、有酸素運動・筋力トレーニングは適度に行いましょう)
いかがでしたか?
いかに低体温が体に悪影響を与えるかがお分かりになったと思います。
まずは、この記事を読み終わったら一度、自分の体温を測ってみましょう。
36℃以下になっていませんか?36℃以下であれば、今日から低体温を改善しなければなりません。
低体温を克服して、健康で痩せやすい体を手に入れましょう!
今回は、低体温改善・体温を上げる方法についてお話させていただきました。
➡低体温改善マニュアル■平熱36.5℃以下は低体温予備軍??
桑原 和也
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