美と健康を両立させるダイエットの提案と挑戦

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ダイエットの帝王《FITBULL 桑原和也》

日本人の死因の第一位は”癌(がん)”です。

現在、日本人の3人に1人はがんで亡くなると言われています。

特に最近では、”食の欧米化”が進み、大腸がんにかかる人が増えています。

テレビでも有名人ガンとの闘病で、激ヤセしていることもあり、『がん=痩せる』というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は、

がんになった場合に痩せる理由、がんの手術後に痩せる理由

についてお話したいと思います。


がんと診断されたときにはすでに痩せている?

ガンと診断され、積極的に治療(抗がん剤や外科的手術など)していくガンとの闘病生活のの中で痩せるというのは、ある程度イメージできると思います。

私自身、数えられないくらいのガン患者さんを実際にリハビリしてきました。

しかし、実際は、ガンと診断される時点で多くの患者さんに体重減少が起きていると言われています。

特に、大腸がんや前立腺がん、肺がんにかかる方の半数以上が体重減少を自覚しており、膵臓がんでは、約8割ほどの方に体重減少が起こっています。

というのも、病院で診察をしてもらいに来るということは、何かしらの自覚症状が出ているからで、例えば、消化器系にがんが出来てしまうと、下血や血便をはじめ嘔吐や違和感などの症状が出る場合があるので、1日の消費カロリーに見合う食事量を摂れず、その結果、体重減少が起こってしまいます。

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がんになると痩せる理由

食欲低下
↳がん患者さんに見られる食欲低下は、先述した消化器系のがんだった場合、また『がん』という診断をされ、精神的ショックから食欲が低下してしまうこともあります。

さらに、がんの影響による痛みや倦怠感、体調不良により食欲が低下してしまう場合も多くあります。

癌(がん)性悪液質
↳癌性悪液質(がんせいあくえきしつ)は、悪性腫瘍を原因とする栄養失調により衰弱した状態のことで、がん細胞からサイトカインなどさまざまな物質が放出されることによる痩せることが判明しています。

癌性悪液質は、炭水化物、タンパク質、脂質の代謝変化を起こし治療に対する反応が低下したり、重篤な全身衰弱に陥ります。

このとき、体重減少が見られますが、最近では癌性悪液質による代謝性の変化は、臨床所見に明らかな変化がない時点から始まっていると言われており、癌性悪液質はがんになった場合に痩せる原因の一つになっています。

また、がんを外科的治療により取り除いた後でも、代謝性の変化が続く場合があり、体重減少が止まらない場合があります。(高乳酸血症、高インスリン血症など)

癌性悪液質では、炭水化物・タンパク質・脂質それぞれの代謝に異常をもたらします▼

炭水化物代謝の変化による体重減少(癌性悪液質)
↳がんを患い、ある程度進行すると劇的な炭水化物代謝の変化が起こるとされています。

私達が、生命を維持するために使用しているブドウ糖をがん細胞が優先的にエネルギー源として利用し、最終的に乳酸を残します。

からブドウ糖を取られるだけでも、痩せてしまうのですが、問題はがん細胞が作り出した”乳酸”です。

人間は、乳酸をブドウ糖に変換することが可能ですが、それには多くのエネルギーが使われてしまい、新たに産生されたブドウ糖もがん細胞はエネルギーとして利用してしまいます。

こうして、がん細胞は少しずつ確実にブドウ糖を取っていくため、消費カロリーが摂取カロリーを上回ってしまい、がん患者さんはみるみる痩せていきます。

タンパク質代謝の変化による体重減少(癌性悪液質)
↳タンパク質も炭水化物や脂質とともに、癌性悪液質による代謝変化が起こります。

がん細胞は、ブドウ糖と同様に貯蔵エネルギーを優先的に使おうと、アミノ酸を選択的に消費するとされます。

そのため、骨格筋をはじめとして筋委縮が進み、体重が減少します。

また、タンパク質が多く減少すると、免疫力の低下、消化器機能の低下、術創部の治癒遅延などが起こり、著しく身体機能が衰えてしまいます。

脂質代謝の変化による体重減少(癌性悪液質)
↳癌性悪液質で生じる代謝性の変化で大きな影響が出ているのが、脂質代謝の変化です。

基本的に、脂質はがん細胞のエネルギー源にはなりませんが、患者さん自身の体は脂質を変換してエネルギーを作ることが可能です。

がん細胞の主なエネルギーは、炭水化物やタンパク質なので、どんどんエネルギーを体から取られるため、体重減少が起こります。

食欲低下や癌性悪液質により、”がん”を患った患者さんは痩せてしまうということがお分かりいただけたと思います。

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がんの手術後に痩せる理由

では、次に”がんの手術を行った後に痩せる理由”についてお話したいと思います。

食事制限
↳がんの種類や手術によりますが、がんの摘出手術を行った場合、食事制限がかかることがあります。

また、手術の前後で絶食期間を設けることもあります。(栄養は点滴で補完)

絶食の場合は、点滴で栄養を入れているといっても、必要最低限ですので痩せてしまうことが多いです、

また、食事制限では、栄養が偏ってしまったり、満足に食べることができない場合は、痩せることが多いです。

タンパク異化亢進
↳タンパク異化亢進とは、外科的手術、外傷、熱傷などの高度な侵襲により身体がダメージを負うと、損傷部位の治癒を優先するため、糖質の他に、全身の筋タンパク質を分解することをいいます。

分解したタンパク質は、アミノ酸に分解され、肝臓でグルコースに変換され損傷部位の治癒に利用されます。

タンパク質の分解が合成よりも亢進すると、先述したように身体機能の低下を招きます。

がんを取り除くために外科的手術を行った場合は、侵襲範囲が大きければ大きいほど、全身のタンパク質が多く分解されるため、全身の筋肉量の低下などにより痩せてしまいます

癌性悪液質
↳外科的な手術で、がんを取り除いた後も、代謝性の変化(高乳酸血症、高インスリン血症)が継続し、痩せる場合があります。



いかがだったでしょうか?

”がん”という大病を患ってしまうと、長引く治療などにより体力が落ちることは当然なのですが、がんによる影響で体重が落ちて痩せてしまうことがお分かりいただけたと思います。

今回は、がん(手術後)になると痩せる理由をテーマにお話させていただきました。

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桑原 和也

名前:桑原和也。 職業:理学療法士、プロダイエットアドバイザー、介護施設運営コンサルタント。 プライベート:現役ベンチプレス選手(近畿大会準優勝)。 臨床で5年間経験を積み、3000人以上の患者を治療する。 「美と健康を両立させるダイエットの提案と挑戦」をテーマに、自身のダイエット経験、理学療法&スポーツの知識を生かし100人以上をダイエット成功に導く。 2018年にFITBULLを立ち上げ、一般の方から現役アスリートまで幅広く治療をし、体型に悩む多くの女性にダイエット&ボディメイクの指導をする。 その傍ら、介護施設の運営コンサルタントとして赤字企業をわずか3ヶ月で黒字に転換させる。 現在は介護サービスの利用を希望しても最低1~2ヶ月待ちの大盛況。 「治療」「ダイエット&ボディメイク」「介護施設コンサルタント」を主軸に個人・企業の規模を問わずサービスを提供している。

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プロフィール


桑原 和也 / Kazuya Kuwahara
理学療法士 / プロダイエットアドバイザー / 介護運営コンサルタント
1988年6月生まれ。大阪府出身。


はじめまして!
桑原 和也と申します。
このブログは

「体型に悩む方のダイエットを手助けしたい」

という思いをきっかけに始めました。

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