2Oct
今回は『低GIダイエット』についてお話をしたいと思います。
GIというのは、正式名をグリセミックインデックスといいます。
GIは、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示す数値のことで、この数値が低いことを指して低GIと呼びます。
GI値が低いほど糖質の吸収がおだやかで、逆にGI値が高いほど食後の血糖上昇が急に上がるということです。
私も医療人なのでよく職場で目にしますが、医療面で低GI食事療法や糖質制限食というものを頻繁に使います。
そして、糖尿病やメタボリック治療に効果を上げていました。
それが一般の方にも知れ渡りダイエットや健康に感心のある人達の間で 低GIダイエットが注目されたようです。
☑GI値はカロリーではない
GI値はカロリーとは違います。
また、その数値=量ではありません。
単純に摂取量と比例して増減するカロリーに対し、 GI値は炭水化物の量、食材、調理方の違いによる消化スピードの差を表示しています。
消化スピードは血糖値の増減に直接関与し、インスリンの分泌に影響を与えます。
インスリンって聞いたことありますよね。
膵臓から出るホルモンで膵臓のランゲルハンス島A細胞からグルカゴン、B細胞からインスリン、D細胞からソマトスタチンが分泌されるのですが、これらは、すべて血糖値に影響を与えます。
インシュリンの働きは、分かりやすくいうと、血糖値を一定に保つことです。
血糖値が上昇するとインスリンは血液中の糖分を グリコーゲンとして筋肉に貯留させることで、血液中の糖分の量を減らそうと機能します。
しかし、それでも余った糖分はインスリンにより脂肪や内臓に送られ、血液中の糖分の量を下げ血糖値を一定に保とうとします。
糖分を皮下脂肪や内臓脂肪に換え貯留するということは、太るということです。
インスリンの作用は、上昇した血糖値を下げることなので、逆にいえば血糖上昇指数が低い場合や 上昇の仕方が緩やかであれば活動は穏やかになり糖分を脂肪に蓄える働きが弱まります。
よって、血糖値の吸収が緩やかな食事を中心に取ることで太りにくいということです。
☑他のダイエットと違い
1:低GI食品を食べる
2:食べる順番を工夫する
3:毎日の食事時間を一定にする
という主に3つの約束事を守れば効果を発揮できます。
自分で血糖のコントロールをある程度出来るようになれば食べる量も抑えることができるため、結果的にダイエット成功される方が多いです。
ただし、食事のみでのダイエットはオススメできません。
食事の制限は、ストレスが溜まりやすい、付き合いでの外食が多い方は安定して制限できない、食事が偏るなど、安定して続けることが難しいです。
よって、生活全体での様々な場面で少し工夫をすることによりダイエットする方が失敗するリスクを軽減することができます。
減量は、食事制限のみや、運動のみでダイエットしないよう心掛けることをオススメします。
桑原 和也
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