2Oct
ダイエットに挑戦する大半の方は、体についた脂肪を落としたいと考えています。
たまに、女性でタイトなパンツを穿くために足の筋肉を減らしたいという方もいますが、ほぼすべての方が”脂肪を減らす”ことを目的としています。
今回は、脂肪が減少するメカニズムについてお話ししたいと思います。
ダイエットするということは、脂肪を減少させていくということ、言い換えれば、脂肪を分解せざるを得ない環境を作ってあげるということです。
人間は生命を維持するための機能がいくつも備わっていますので、それを上手く利用してあげることになります。
☑脂肪はなぜ分解されるのか?
なぜ、脂肪は分解されるのかについてお話します。
脂肪が分解される理由、それは生命を維持するエネルギーを捻出するためです。
ダイエットする際に、食事制限をしたとします。
人間は、食事から糖分、脂肪、炭水化物や他の栄養素を吸収して血液中に反映させます。
もし、食事量を減らした場合、栄養素は減少します。
そして、当然血糖値も減少するため体を維持する栄養素が一時的に不足した状態になります。
そうすると、身体は飢餓を防ぐため肝臓に貯蔵しているグリコーゲンを分解、糖産生(体の中で糖分を作り出す機能)を行い血糖値を維持しようとします。
だいたい、肝臓からは1日150gの糖分を供給できると言れています。
中枢神経、抹消を維持するのに毎時10g以上糖分が最低限必要になりますので、1日24時間では、240g糖分が必要です。
しかし、肝臓から糖分は1日150gしか供給されないためマイナス状態になります。
肝臓からの代償機能を使った次は、身体に溜め込んだ脂肪細胞内のトリグリセリドという中性脂肪を使います。
また、体内蓄積脂肪から放出される脂肪酸をエネルギーとして変換して利用します。
この脂肪酸が増大する(飢餓状態が長期化する)場合は脂肪酸は肝臓に摂取されてケトン体という物質になります。
ですから、ダイエット時や絶食時などに尿検査するとケトン体陽性と出る場合があります。
脂肪を燃焼させるにあたり出る残りカスがケトン体なんですが、ケトン体が尿中に多くなったということは、主なエネルギー源が炭水化物から脂肪に切り替わったことの目安になります。
痩せる=消費カロリーが摂取カロリーを越える
と考えていただいて結構です。
つまり、ダイエット期間中に一時的に飢餓状態を作り出し、食事から摂取するエネルギーが不足になる結果、体に蓄えている脂肪をエネルギーに換えて脂肪の量を減らしていくということなのです。
桑原 和也
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