5Aug

世の中には、筋トレに関する情報が溢れています。
しかし、間違った情報があまりに多く、受け手の解釈一つで全く効果が変わってしまいます。
実際、私が指導している一般・アスリートの方でも、教えた通りにきちんとトレーニングが出来ている人は一握りです。
ダイエット、筋肥大など目的に沿ったトレーニングができている人も一握りです。
専門家として一つアドバイスさせていただくとすれば、『筋トレ方法』を知る前に最低限『筋トレの基礎知識』を学びましょう。
トレーニングを一生懸命しても体の中で、筋の中でどのような変化が起こっているかを知らなければ、意味がありません。
また、『独学のトレーニング法』や『何となく良さそう』は、99.9%間違っていますのでやめましょう。
正しい、そして効果的な筋トレ方法をしっかり身に付ければ、ダイエットや筋肥大はとても簡単です。
そこで、今日から何回かに分けて『ダイエットに効果的な筋トレ』というシリーズでお話していきたいと思います。
☑有酸素運動は効果があるか?
➜”脂肪を減らす”という目的で、運動をするとき”有酸素運動をしよう”と考える方が少なくありません。
たしかに、有酸素運動を行う代謝の過程では、脂肪細胞から血中に遊離された脂肪酸とグリセロールが骨格筋、心筋、褐色脂肪細胞などで消費されます。
平たくいうと、有酸素運動で脂肪を減らすことはできます。
しかし、有酸素運動の強度・継続時間にもよりますが、有酸素運動そのものによるエネルギー消費は、それほど大きくなく、個々で差はありますが、30分~1時間程度のウォーキングでは、約100~300kcal。
30分~1時間のランニングで約350kcal~700kcalです。
このカロリーのうち約半分は脂肪から供給されますが、有酸素運動では筋肉量が減少する可能性が高い為、そこまで過度の期待はできないということが言えます。
☑無酸素運動は効果があるか?
➜無酸素運動はレジスタンストレーニングと言われ、強度が高い運動に分類されます。
無酸素運動の目的は、筋量の増加、心肺機能の強化などがあります。
筋量は、1kg増加すると安静代謝が50~100kcal/日増加するとされており、骨格筋は体温維持に重要な働きを果たしており、体熱生産の60%、基礎代謝の40%を担っています。
骨格筋が増加することで、何もしていなくても痩せる身体を作ることができるということになります。
もちろん、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせることが理想になります。
また、有酸素運動、無酸素運動とも行った後数日は、カロリー消費が増えるのでダイエット中は、最低でも週2日~4日の運動を取り入れることが望ましいです。
☑どこを鍛えるのが一番ダイエットに効果的か?
➜最近、ボディメイクやスポーツでのぱフォーマンス向上のため『体幹(コア)を鍛える』ということが言われます。
体幹とは、脊柱とそれを支える腹部筋や背筋群、骨盤内筋群などを指します。
現在、私の周囲でも体幹トレーニングに励んでいる人が大勢います。
人の体のパーツを3つに分類するとすれば、
①上肢(胸、肩、腕の筋肉)
②体幹(頚部、腰部などの脊柱の周囲にある筋肉)
③下肢(殿部、大腿~足先)
となりますが、その中でダイエットのために一つだけ鍛えるとすれば、間違いなく③の下肢になります。
根拠としては、下半身の筋量は、全体の60%以上と言われており、筋量が多い部分をトレーニングすることで、代謝の上昇、体脂肪の減少を期待できるからです。
よくある間違いとして、『お腹を凹ましたい』から腹筋群を鍛えるというものです。
狙った部位を鍛えれば、筋肉は肥大しますが、狙った部位の脂肪を減らすことは生理学上ありえません。
脂肪は全体的に減少していくので、お腹を凹ましたかったら代謝を上げる方がよっぽど効率的と言えます。
➡『内臓脂肪』と『皮下脂肪』どちらを減らすべき?『内臓脂肪』と『皮下脂肪』どちらを減らすべき?

桑原 和也

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