2Oct
ダイエットの大敵、、、空腹。
今日は、ダイエットに挑戦する上で付き合っていかなければいけない【空腹】についてお話します。
食欲は、脳の間脳に位置する視床の下部という場所でコントロールされています。
視床下部には、満腹中枢や摂食中枢があります。
空腹中枢は食欲を増幅させ、満腹中枢は食欲を抑制します。
満腹中枢は血糖値が低下している時以外は、通常信号を送り続けますが、血糖値が一定ラインより低下すると、反対に空腹中枢が刺激され、摂食衝動を起こさせます。
しかし摂食中枢を刺激させる要因は血糖値の低下だけではないと、近年の研究で明らかになってきています。
私の経験でも、血糖値をある程度コントロールしている際に、お腹が空いていないのに食べたいと思うことが多々ありました。
結局のところ、やはり満腹と空腹は相互に強固かつ複雑なシステムの上に成り立っているのです。
では、【先ほどの摂食中枢を刺激させる要因は血糖値の低下だけではない】ということについて詳しく見ていきましょう。
【血糖値】、【アミノ酸】、【脳の温度】、【体脂肪】がとくに空腹に深く関与しているとされていますので、ぜひ、この機会に理解しておきましょう。
☑血糖値
血糖値の変化は最も早く視床下部を反応させます。視床下部の血糖値センサーが、血中のブドウ糖濃度を常に監視しており、濃度の変化を素早く察知し満腹か摂食空腹のどちらかを優位に立たせます。
ブドウ糖は、中枢神脳と脊髄や、筋肉などの細胞に必要不可欠であり、中枢神経では、毎時6gブドウ糖が必要で末梢組織では、安静時で毎時4g必要であると言われています。
諸説あります。
炭水化物はブドウ糖となり、また余ったブドウ糖は、肝臓に蓄えられるとともに、トリグリセリドという中性脂肪に変わり、脂肪細胞として身体に吸収されます。
これは私の持論ですが、必要最低限のブドウ糖を砂糖などから摂っていれば炭水化物は必要ない。と考えています。
私は炭水化物抜きのダイエットで過去に成功させています。(炭水化物抜きダイエットはデメリットもあります。)
☑アミノ酸
アミノ酸とは、タンパク質を作っている最小の物質なのですがアミノ酸は空腹中枢と満腹中枢に影響を与えます。
人間は、飢餓に陥ると生存するためのエネルギーを得るために身体の中のブドウ糖を使い、次に脂肪、最後に筋肉を分解し消費します。
☑脳の温度
脳の温度も食欲と因果関係があるとされています
空腹時に運動したら、終わる頃には空腹感が無くなっていたという経験がありませんか?
運動自体にも空腹を抑制する効果があるようですが、脳の温度も空腹と因果関係があると近年の研究で明らかになっているようです。
☑体脂肪
体脂肪も食欲と因果関係があると言われています。
無理なダイエットで体重を急に減らそうとすると、身体に貯蓄している脂肪を奪うことになります。
そうすると、生存本能が働き、さらに脂肪を溜め込もうとするためリバウンドします。
太る遺伝子は細胞内に蓄えられている脂肪の量に反応して食欲や新陳代謝のレベルを操作するということが明らかになっており、脂肪細胞は体全体の脂肪の量によりレプチンという物質を分泌します。
レプチンは空腹感を抑制し新陳代謝を上昇させます。
レプチンは中枢神経と脂肪細胞の間のメッセンジャーとして体脂肪をコントロール、さらに副腎髄質にあるアドレナリンやノルアドレナリンのホルモン分泌を促進する事で、新陳代謝を上昇させることも分かっています。
上記のように、様々な因子が空腹に関与していることをお分かりいただけたと思います。
『空腹を制するものはダイエットを制す』と覚えておきましょう。
桑原 和也
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