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ダイエットの帝王《FITBULL 桑原和也》

放射性物質の影響と対策(ファイトケミカル)について~20ミリシーベルトは危険?~

2011年3月11日東北地方太平洋地震に伴って、福島第一原子力発電所事故が起こり、5年経った今でも住民や土壌などの放射能の影響が心配されています。

全国でも放射能測定器で、福島周辺地域から輸送されてくるものを測定したり、『福島で作られた花火は上げるな。』と苦情が入ったり、『東北の野菜や牛肉は健康を害するから捨ててもらいたい』という発言がメディアでされたりということが多くありました。

また、福島から引っ越しした学生を『○○菌』と名前をつけばい菌扱いしたり、『放射能がきた』と言われたりと親が自宅で”福島差別”ととれるような発言を繰り返していることを子どもが聞いているのだということが容易に分かります。

放射線に詳しい学者すら、福島の人は放射能を浴びているという理由で差別的な発言を繰り返していることから、放射線の知識がほとんどない一般人はなおさらだと思います。

河北新報社とインターネット調査会社マクロミル(東京)が行なった『東京電力福島第1原発事故の避難者へのいじめや差別を身近に感じたことがある』という調査では、福島県では64.3%という驚愕の結果が。

自分の生まれ育った地が被災し家族を失くした方も多い中、その後、”差別”ともとれるいじめに遭っていることからも原発事故に対する偏見の社会的な広がりは相当に深刻で、福島の被災者の苦しみは大きいだろうと感じています。。

ニュースや各メディア、ネットなどでは今でも心痛むニュースも多く、国民の多くが放射線に対する理解が必要なのではと感じ、私自身も放射線について少しづつ勉強しています。

今回は、ダイエットとは少し内容が逸れますが

放射性物質の影響と対策(ファイトケミカル)について~20ミリシーベルトは危険?~

をテーマにお話したいと思います。




☑️放射線の人体への影響は?

なぜ、放射能は危険なのか?

放射線を浴びることを『被曝』といいますが、人や動物、植物などが被曝すると体に悪影響があります。

放射線を被曝する上で最も危ないのは、放射線を一度にたくさん浴びてしまうことによって起きる『急性障害』で、数日~10日ほどで命を落とす可能性があります。

仮に、命を取り留めた場合においても、重度のやけど、脱毛、発疹、皮下出血、リンパ球や白血球の減少、下痢などの症状が現れることがあります。

一方で、浴びる量が少なく、すぐには目に見える症状が出ないが、長い時間を経過して、ガンなどの影響があらわれるものを『晩発性障害』といいます。

そのため、少ない放射線量でも浴びてしまうと、将来的にガンになる可能性などがあり、それ以外にも不定愁訴などを抱える方も中にはいます。

では、なぜガンになる可能性があるかなのですが、放射線を浴びてしまうとDNAに傷がついてしまうからなのです。

もちろん、DNAには傷がついても自己修復をするのですが、修復をした後もDNAは不安定になることがあり、それが突然変異を起こすことによりガンにつながってしまうのです。

ちなみに、

1ミリシーベルト浴びると1万人に1人がガンになる(国際放射線防護委員会)

といわれていますが、日本人の死因の1位はガンなので、放射能を浴びなければガンにならないわけではありません。

現在は、2~3人に1人の割合でガンになるといわれており、被曝の影響を気にするストレスの方がガンになる可能性を上げているように思います。。。

また、『放射線を浴びた人が近くにいても何の問題もありません。

放射線の被曝には、『外部被曝』と『内部被曝』があります。

仮に死の灰(放射能を持つ物質を含んだチリや破片など)を浴びてしまった場合は、『外部被曝』といい、浴びた場合は一時的に被曝しますが、シャワーで洗い流せば、その人自身もその人に近づく人にも全く影響はありません。

また、『内部被曝』では、放射性同位元素(いわゆる放射性物質)を体内に取り込んで長期間に渡って放射線障害をもたらしてしまうことをいいますが、『急性障害』のレベルでなければ、近くにいる人に放射線の影響をもたらすことはありません。(気にするレベルではありません。)

つまり、被曝することにより本人は影響があったとしても、他の人に放射線の影響が出たり、他の人に感染したりといったことはありません

つまり、今の”福島差別”は、

知識不足、また先入観における根拠がない差別に値します。

絶対にやめましょう。

jerryfergusonphotography

 

☑️放射線を浴びた食材の調理方法は?

私は、普段から買い物をするとき、東北の野菜でも購入しています。

専門家がテレビ番組で、『福島の野菜や牛肉は捨てるべき』だという発言をしていますが、私が調べたところ実際には食材を全て捨ててしまう必要はありません。

放射線に汚染されているのが、気になる方は下記をご参考にしてください。

放射線物質が、動植物の食物連鎖に組み込まれてしまえば、それは代を重ねるごと濃縮していくことになります。

安全な食生活のために何に気をつければいいでしょう。

いくつかポイントを挙げておきます。

野菜などの『外部被曝』(表面に放射性物質が付着している場合)は、まず『洗うこと』。

傷がある野菜は、傷んだ部分を切り取って捨てること、皮をむいて調理すること。

『内部被曝』(細胞内に放射性物質が入り込んでいる場合)の対策は、『茹でて煮汁を捨てる』=茹でこぼし、である程度除去できます。

魚介類の場合、放射性物質は頭やエラ、内臓に蓄積しやすいので気になる場合は捨ててください。

ただし、こうした方法は『食品の栄養素』も同時に洗い流し、捨ててしまうことにもつながります。

どこまで気にするべきかは意見が分かれると思います。

(100歳までサビない生き方より 順天堂大学大学院教授 医学博士 白澤卓二先生)

というように、調理方法により、放射線をある程度洗い流すことが可能のようです。

 

☑️福島県の現在の状況と20ミリシーベルトの基準について

2017年4月現在、福島県の7割の地区で避難解除が出されました。

福島県の現在の状況や20ミリシーベルトという基準に関して気になっている方は多いと思います。

NHK ONLINEの視点・論点では、

●土壌表面に吸着した放射性物質の移動距離は、時間と共に大幅に減少し、現在では年間およそ1-2ミリとなっている。

●放射性物質が土壌のどの部分にあるのかを調べたところ、大部分が微細な粘土と有機物に吸着していて、少し大きな礫や砂などにはほとんど存在しなかった。

●河川では、「水そのもの」には放射能は殆ど検出されなかった

●福島県では年間1000万袋(一袋には玄米が30kg入っています)を超える玄米の全てを測定するという、想像を絶するほどの大型検査システムを整えた結果、現在、流通している玄米は全て基準値以下。

●茨城県の附属牧場では汚染した牧草を乳牛に与えて、ミルクの中にどのように放射性セシウムが出てくるかを調べてみました。

すると、与えた直後からミルク中の放射性セシウム量は増えはじめ、2週間後には、ほぼ一定の値となりました。

その後、普通の飼料に変えたところ、ミルク中の放射能の値は減少しはじめ、約2週間で検出されなくなった。

ちなみに、この調査結果が報告されたのは、2014年03月12日 (水) ですので、今よりも3年前に遡ります。

つまり、現在はこの調査時よりもさらに、放射能の影響は減少しているということになります。

それを裏付けるように、福島県の避難指示の7割が解除される(20ミリシーベルト以下)という結果になっています。

ちなみに、年間20ミリシーベルトという基準を危惧している方も少なくないと思います。

これに関しては、私の個人的な意見としては『多角的に判断しても高い気がする』というのが正直な意見です。

正直、福島復興や住民の避難などに多額の費用がかかっていることが一番の要因なのではないかと思いますし、

10ミリシーベルト(年間)を超える被曝があると、全てのガンの死亡率が4%上がるといったデータがある。

(2010年 文部科学省公表の資料から)

ということや、『年間20ミリシーベルトは放射線技師が年間で浴びている量に近い数値』であることからも判断できます。

『20ミリシーベルトで健康被害なし』と謳っている政府の人間がいるとしたら、『じゃあ、先にあなたが福島で生活しましょう』と言ってあげたら良いかもしれません。

そのくらい、健康への影響が危惧され始める数値だということです。

上記をご覧になっていただくとわかりますが、年間20ミリシーベルトというのは、原発の作業員と同レベルというのがわかりますね。

 

☑️放射線物質から体を守る栄養素は?

放射性物質に体内から対抗するために、必須と言われている物質が『ファイトケミカル』です。

ファイトケミカル

野菜、果物、豆類、芋類、海藻、お茶やハーブなど、植物性食品の色素や香り、アクなどの成分から発見された化学物質です、抗酸化力、免疫力のアップなど、健康維持・改善に期待がされていて、現在も研究が続けられています。

 

放射性物質は直接人間の細胞を傷つけるだけでなく、活性酸素を作り出すことで間接的にDNAなどの生体分子を傷つけます。

つまり、活性酸素を作らない、あるいは壊してくれるファイトケミカルは放射性物質から体を守るための、非常に強力な物質として期待がされています。

ファイトケミカルの中でも特に強い抗酸化作用をもつのは、

アントシアニンイソフラボン緑茶カテキンゴマセサミンβカロテンクルクミンスルフォラファンリコピンなどです。

これらは、毎日積極的に摂って、体自身の抗酸化能力を上げ、免疫力をあげる生活を心がけることで放射性物質へ対抗することになります。

仮に、すでに一定量被爆した状態であっても、体が強い抗酸化能力を持っていれば、被爆がもとで細胞が傷つけられ、ガンなどを発症するリスクをある程度抑えることができるといわれます。(順天堂大学大学院教授 医学博士 白澤卓二先生より)

また、ファイトケミカルと同様に、体内の有害物質を解毒してくれるデトックス食品も重要となります。

代表的な成分が硫化アリルでこれはニンニク、生姜、長ネギ、ミョウガなどに多く含まれており、ビタミンB1の吸収を助け、血液をさらさらにする効果を持ち、体内の毒素を排出してくれる作用を持っています。

また、強い殺菌力を持っていることでも知られているニンニクは、利尿作用、発汗作用を持つ食品を積極的に取り入れてデトックス効果を高めるデトックス食品としては非常にオススメです。

他にも、有害な重金属(水銀、鉛、カドミウム)などを体内で捕獲して排出する『キレート効果』を持つクエン酸はグレープフルーツなどからケルセチンは玉ねぎ、ブロッコリから、硫化アリルはネギ、ニラ、ニンニクから摂ることができます。

体に足りないものを補うだけではなく、『不要なもの』『溜まりすぎると健康を害する可能性があるもの』を体外に排出してくれる働きが『デトックス』と呼ばれるもので、余分な水分、脂肪、有害ミネラルなど体内の老廃物はできる限り早く体外に出すことが重要です。

殺菌、発汗、利尿、排便促進に効果のある食品を積極的に摂ることで、デトックス効果を上げることができます。

デトックス効果のある食材
唐辛子:発汗、利尿、代謝促進
ニンニク:解毒、殺菌
長ネギ:解毒
生姜:発汗、利尿、排便、解毒
ニラ:解毒
ミョウガ:解毒
グレープフルーツ:キレート効果
コリアンダー(パクチー、シャンツアイ):解毒
ローズマリー:解毒
タイム:解毒

上記はデトックス作用がある代表的な食材の例です。

ぜひご参考にしてくださいね。

いかがだったでしょうか?

震災から6年経過し、東京オリンピックが近づいてきたことによって、今後はニュースでそちらを取り上げることが多くなるでしょう。

人々の記憶から東日本大震災が薄れないようにあえて記事に残しておきました。

今回は、『放射性物質の影響と対策(ファイトケミカル)について~20ミリシーベルトは危険?~』をテーマにお話させていただきました。

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桑原 和也

名前:桑原和也。 職業:理学療法士、プロダイエットアドバイザー、介護施設運営コンサルタント。 プライベート:現役ベンチプレス選手(近畿大会準優勝)。 臨床で5年間経験を積み、3000人以上の患者を治療する。 「美と健康を両立させるダイエットの提案と挑戦」をテーマに、自身のダイエット経験、理学療法&スポーツの知識を生かし100人以上をダイエット成功に導く。 2018年にFITBULLを立ち上げ、一般の方から現役アスリートまで幅広く治療をし、体型に悩む多くの女性にダイエット&ボディメイクの指導をする。 その傍ら、介護施設の運営コンサルタントとして赤字企業をわずか3ヶ月で黒字に転換させる。 現在は介護サービスの利用を希望しても最低1~2ヶ月待ちの大盛況。 「治療」「ダイエット&ボディメイク」「介護施設コンサルタント」を主軸に個人・企業の規模を問わずサービスを提供している。

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プロフィール


桑原 和也 / Kazuya Kuwahara
理学療法士 / プロダイエットアドバイザー / 介護運営コンサルタント
1988年6月生まれ。大阪府出身。


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桑原 和也と申します。
このブログは

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